暑い日が続いていますね。
キャンプやバーベキューなどの野外イベントも多く、炎天下で遊ぶことも多いでしょう。また夏休みということで、親戚が集まり、台所でごちそうを作るために火を使う機会が多くなる方もいらっしゃるでしょう。子供たちは楽しいイベントが多くて、オーバーワークになりがちです。また、高齢者は汗をかきにくかったり、のどの渇きを自覚しないことによって、必要な水分量を十分摂取できないこともあります。
室温や気温が高い中での活動は体温の調節機能が働かなくなり、熱中症を起こしやすくなります。
症状と対応を是非知って、この夏を元気に乗り切ってくださいね!
以下は少し長いのですが、画像の解説です。
熱中症はⅠ度からⅢ度まで分類されます。Ⅲ度が一番重症です。
Ⅰ度の熱中症は、めまい、立ちくらみ、こむら返り、筋肉痛、筋肉の硬直(脚がつった)、大量の汗などの症状があります。
暑くてめまいがする、大量の汗が出ているという状態も熱中症の症状のひとつです。この場合、涼しい場所へ移動して衣服をゆるめ安静にし、水分と塩分の補給をしてください。汗と一緒に体内の塩分も排泄されているので、塩分の補給は大切です。
Ⅱ度の熱中症は、頭痛、吐き気、身体がだるい、身体に力が入らない、集中力や判断力が低下したりします。判断力がにぶくなるということは、自分の体調についても判断がにぶくなっているということです。周囲の人の気づきも大切ですね。
この場合は、涼しい場所へ移動し、身体を冷やしましょう。冷たい水をかけて扇ぐのも一つの方法ですし、タオルで保冷剤を頚に当てたりするのも良いでしょう。衣服をゆるめ安静にし、十分な水分と塩分を補給しましょう。飲んで吐いてしまう時は、15分程度様子を見て、もう一度飲んでみてください。それでも吐いてしまうようであれば速やかに受診しましょう。また、この状態の人をひとりにはしないでください。必ず誰かが付き添い、症状が改善した場合は受診の必要がありませんが、症状が改善しない、悪化している場合は速やかに受診しましょう。
Ⅲ度の熱中症は、意識障害が大きな特徴です。呼びかけに対しての反応が鈍い、ワンテンポ遅れて返答する、質問とは違う回答をするなど反応や会話がおかしい場合、けいれんが起きることもあります。
この場合は涼しい場所に移動する、できない場合はその場で身体を冷やす、水をかけたり、バスタオル等を濡らして身体にかけて扇ぐ、保冷剤で、頚、脇の下、脚の付け根(鼠径部)を冷やす等の処置をしながら、速やかに救急車を要請してください。