悪天候の毎日で転倒事故や発熱等の体調不良の話題があちらこちらでされているようですので、救急車の適切な利用の仕方を少しお話したいと思います。
病院のコンビニ受診と同様に、救急車をタクシー代わりに利用している等、不適切な利用の仕方がクローズアップされると、これって救急車を呼んで良いのかしら?と悩んでしまう事もあるかもしれません。
ところで自分が住んでいる市町村には、何台の救急車が保有されているかご存知でしょうか?
救急車の配置については「消防力の基準」第十五条に定められています。
<a href=”http://www.fdma.go.jp/concern/law/kokuji/hen51/51010000070.htm” title=”http://www.fdma.go.jp/concern/law/kokuji/hen51/51010000070.htm”>http://www.fdma.go.jp/concern/law/kokuji/hen51/51010000070.htm</a>
ここに抜粋しますと
「人口十五万以下の市町村にあってはおおむね人口三万ごとに一台を基準とし、人口十五万を超える市町村にあっては五台に人口十五万を超える人口についておおむね人口六万ごとに一台を加算した台数を基準として、当該市町村の昼間人口及び一世帯当たりの人口、救急業務に係る出動の状況等を勘案した数とする」
とあります。
人口190万都市の札幌市の場合は、実働31台非常用9台計40台の保有となっています。
実働31台の働きぶりは…と言いますと、2012年の一年間の出動件数は79,247件、搬送人員69,843人でした。働き者ですよね。
このような状態を知ると、ますます、こんな状態で救急車を呼んでいいのかしら?と思ってしまうかもしれませんが、「緊急性がある場合」は呼んで良いのです。
それでは緊急性がある場合とはどのようなものでしょうか。
おおよその目安として、以下の場合が挙げられます。
*激しく頭や身体をぶつけた場合
その時は気が動転して動ける事もありますが、まずは救急車を呼んだ方が良いのです。
*一人で歩行が難しい場合
激しい痛みがある、呼吸が苦しい、など、一人では歩けない場合はタクシーにも乗れませんので、救急車を呼びましょう。
*大量出血をしている場合
*意識がない、もうろうとしていて受け答えが出来ない場合
*主治医からの指示で、このような症状が出た場合は、救急車で来院してくださいと言われている場合
今回は少し長くなってしまいました。
最後までご覧いただきありがとうございました。